先端医療と老人医療

看護師に人気のある職場としてはまず大手の大学付属総合病院があげられるでしょう。医療の最先端の場でキャリアを思う存分発揮する機会が多いですし、さまざなセクションでどのような医療が行なわれているかを見聞するケースもたくさんあります。大学病院は有能なスペシャリストの育成にも力を入れています。従って研修や日常の勉強を怠ることなく精進すれば病院からも幹部候補として認められ権威あるポストを手に入れることができるでしょう。日本有数の大学病院の看護師の幹部ともなれば対外的な技術交流の推進役として病院を代表して学会やシンポジウムにも参加することになり日本の看護技術の向上に寄与することとなってその責任は重大です。一人一人の患者の看護に当たることは基本中の基本として大切ですが職種あるいは業界を大所高所から俯瞰する役廻りもまた発展のために必要不可欠なことです。
大学病院は研究機関でもあるためどうしても患者が新しい治療の実験台にされることも覚悟しなくてはなりません。そのような技術最優先と言う点から見ると老人の総合病院も魅力ある職場と言えます。超高齢化社会を迎え老人医療は介護とともに急速な対策が求められています。老人医療もさまざな研究が日夜行なわれていますがその目的はいかに健康で長寿を全うできるかに主眼が置かれいるものと思われます。寿命は延びても健康でなければ意味がありません。老人総合病院は介護分野と手を結んで、評判の悪い延命ではなく健康でありながら長寿を目指す病院の在り方として注目を浴びつつあります。